塚田農場トップ今月のヒーロー今月のヒーロー(第3回)

3回 宮崎の地で、生産者の
思いを知る・ヤマト

初めて「塚田農場」でアルバイトした日の充実感を、
ヤマトは今でも覚えています。
予約とウェイティングでいっぱいの店内で、
お客さまに感動してもらうため、
必死にがんばっているアルバイト――。
ヤマトもつられてせっせと働くと、みな笑顔で迎えてくれて、
他の飲食店で働いていた時はとてつもなく長く感じたバイトの時間も、
ただの一度も時計を見ることなく、終えられました。
忙しい店だったけど、なんだか楽しかったな。
ヤマトが仕事にやりがいを感じられたのは、これが初めてでした。

バイトなんて、できるだけラクして、稼げればいいと考えていたヤマトを変えたのは、
「塚田農場」のアルバイトたちでした。
「お客さまに感動してもらいたい」「どうしたら喜んでもらえるか」を
つねに考えている彼らと一緒に働くうちに、
お客さまに「ありがとう」と言われる嬉しさを知ったのです。
仕事にやりがいを見出し、積極的にシフトに入ってくれるアルバイトと、
アルバイトの気持ちや行動を気遣い、強みをのばしてくれる
ルミ店長のいるこの店が好きになるにつれ、
ヤマトもルミ店長のような店長になって、こんな店をつくりたいと思うようになりました。
やがて、アルバイトを大事にするヤマトは、店長になり、店を任されることになりました。
いい店にしたい、お客さまに喜んでもらいたい、アルバイトに楽しんで働いてもらいたい。
一途なまでに一生懸命に、そして楽しく働くヤマトの毎日は充実し、
売上も順調に伸びていきました。
けれどもヤマトには、誰にも言えない秘密がありました。
それは……
鳥が嫌いだったのです。

二本足で歩く鳥の姿が苦手で、鶏だけでなく、すずめも、ぺんぎんも、
生きている鳥は全部だめ。触るどころか、近くで見るのもイヤ。
自社養鶏場を持ち、契約農家さんとのつながりも深いエー・ピーカンパニーだからこそ
宮崎研修に行くのを楽しみに、また自分の順番が来るのを待ち望む社員がほとんどの中、
ひそかに宮崎に行く日を怖れていたヤマト。
しかし、ついにその日は、やってきました。
「ヤマト、まだ宮崎行ってなかったよね。最近、店の調子もいいし、行ってくるか」
普段の働きをねぎらう部長の言葉でしたが、ヤマトは顔をひきつらせ、
ありがとうございますと、答えるのがやっとでした。
とうとう、鶏小屋に入る日が、来てしまったーー

不安な思いのまま東京を発ち、養鶏場見学をいよいよ翌日に控えた晩、
養鶏者たちとの懇親会に出席したヤマトは、
竹井裕樹さんという一人の生産者に出会いました。
竹井さんは「塚田農場」と契約するために、自ら借金を背負い、養鶏場をつくったそうです。
竹井さんは言いました。
「宮崎には、選べるほど仕事がないんです。
今の仕事をするまでは、実はぎりぎりの生活でした。
でも「塚田農場」が、生産者とお客さまと自分たちの全員がwin-winになるように、
やっていきましょうと言ってくれて、自分もこの仕事で生きていく覚悟を決められました。
借金を背負う不安や、失敗したらどうしようっていう怖さもありましたが、
一緒にがんばろう、竹井さんの育てた鶏の価値は、自分たちが広めますと、言ってくれるスタッフや、
卒業旅行にこの宮崎を選び、お客さまがこんなに喜んでくれました! 
とわざわざ言いに来てくれるアルバイトの子と会ううちに、
絶対においしい鶏を育てないといけないと思うようなりました。
「塚田農場」のみんなは、ファミリー同然です。
ファミリーを失望させないよう、いい鶏を育て続けたいと思っています」
竹井さんの言葉をうつむきながら聞いていたヤマトは、顔が上げられなくなりました。
アルバイトがお客さまを喜ばせるのは、店長の手腕で、
店の調子がいいのは、まるで自分の手柄のように思っていたけれど、
お客さまとの信頼関係は「おいしさ」の上に成り立っていることに気がついたからです。
お客さまのため、アルバイトのために、
いい鶏を育ててくれる生産者に自分は感謝をしたことがあっただろうか。
これまでの自分が猛烈に恥ずかしくなりました。
竹井さんは借金を負い、覚悟して仕事に臨んでいるというのに、
鳥は苦手とか気持ち悪いと逃げていた自分が情けなく、
ヤマトは打ちのめされた思いでした。

竹井さんの言葉を胸に刻みこんだヤマトは、
翌朝、加工センターで、鶏の屠殺から解体まで目をそらすことなく、見ていました。
不思議と気味の悪さは感じず、むしろ崇高な光景にすら思えました。
竹井さんのような養鶏者が命を育て、加工センターの方々がその鶏の命を断ち、
食肉にして送ってくれる。
当たり前のように受け取っていた食材が、命のリレーだったことに、ヤマトは気づきました。
3日間の研修を終え、青葉台の店に戻ったヤマト。
ヤマトの明るい笑顔はこれまでと変わりなく見えましたが、心の中は大きく変化していました。
ホールが接客に専念し、キッチンがおいしい料理を作れるのは、
覚悟を持った生産者がいてくれるから。
このことを決して忘れないと、ヤマトは心に誓ったのでした。

飽きさせない工夫で お子さまも満足

住宅街にあり、ご家族で来られるお客さまも多い青葉台店。幼稚園の先生を目指すアルバイトや、子供好きスタッフは、塗り絵やお絵描きを用意して、お子さまの来店を待っています。これで、お父さんもお母さんも安心して楽しめます。

子どもたちから、感謝や喜びの
手紙をもらったりもするそう。

常連さまカード、参加募集中!

青葉台店には通い続けると、常連の証として作られる常連さまカードがあります。これは、よく来てくださるお客さまに対し、店のみんながお待ちしておりますというラブコール。どうしたら作ってもらえるのか、何回通えばいいのかなどなど、気になる方は、ぜひ店舗スタッフまでお声掛けください。

壁一面に張られたカードは、スタッフと
お客さまの距離が近いしるしです。

マイナスな空気は吸い込め!  ムード作りの達人

店長が一番意識しているのは、マイナスな言葉で空気を悪くしないようにすること。スタッフが「疲れた」なんて言った日には、店長からお叱りの言葉――!と思いきや、「5秒以内に吸い込め!」なのだとか。吸い込んでしまえば、悪い空気も無かったことに。だから店内は、いつも明るく朗らか、元気なオーラでいっぱいです。

マイナスワードを発した時は
「言った!」「吸えっ」「スーッ」

ヒーローと働く仲間たち

ヤマト店長

宮崎県日南市 塚田農場
青葉台店

ヤマト店長が考える「かっこいい大人」とは、だらしなさを感じさせず、思いやりと情熱をもって、人に接することのできる人。エー・ピーカンパニーに入社したのは、人を感動させる仕事がしたかったから。お客さま、アルバイト、そして生産者の心を動かす仕事がしたいと言う。

まさひと料理長

ギターと、食べること、作ることが大好き。「塚田農場」は他店と比べて、いい食材を使えるので、さらに料理が楽しくなったという。休日には食べ歩きをして、他店の盛り付け、やり方を熱心に学んでいる。

ひかるキッチン

社会人バスケットチームに所属。友達に誘われて、軽い気持ちで「塚田農場」で働き始めたところ、アルバイトと言えども、高いキッチンスキルが要求されてびっくり。それでも弱気にならずに、料理技術を上げるべく、日々努力をしている。

みちるドリンク兼洗い場

小学校1年から続けるサッカーで鍛えられ、「ひまなバイトは時間がたつのが遅いから嫌だ」と、忙しいほどに燃える男。週末のピーク時、山のような洗い場をこなしながら、ドリンクをスピーディに出し続けるキツさが気持ちいいのは、M体質か。

よしき焼き場

自分で料理を考えるのが好きで、積極的にまかないやリノベをやってくれると評判。現在、ネット関連の会社で、インターンをしながら、「塚田農場」を兼務し、さらに就職活動にも励むという、忙しいながら充実した毎日を送っている。

青葉台店

TEL.050-5265-9713

神奈川県横浜市青葉区青葉台2-9-16 青葉台フラワービル2階

宮崎県日南市 塚田農場青葉台店